たまに外食でミネストローネを飲むと、スープダイエットのスープの味がすることがある。全てのトマトベースのスープにその味がする訳ではない。おそらく何かと何かの野菜の味が合わさるとその独特の味がするのだと思う。味というより匂いというか。それがあるとたちまち食べる気が失せる。どうもそれは自分にしかわからないらしい。何か特定の食べ物が嫌いな人は大抵、その匂いが嫌だと言うが、嫌いでない私には理解できない。それと同じだと思う。
中2の時に受験スクールに通い始め、初めてダイエットというものをしたのがこれだった。「7日間脂肪燃焼スープダイエット」とその方法が書かれた1枚のプリントを見たとき、なんだこれは。と思った。特定の野菜だけを煮込んだスープを7日間食べ続ける。スープ以外に、食べてもいいものが1日ごとに決められており、スープとそれ以外は口にしてはいけない。思い出した、2日目は「野菜を食べてもいい日」だった。野菜のスープしか食べられないのに「野菜を食べてもいい」ってなんだよ。しかも「一日頑張ったご褒美にベイクドポテトを食べてもOK。」とか、妙に癪に触る(笑)。そしてこのスープが、私にはまずいとしか思えなかった。確か「好きなだけいつでもこのスープを食べてください」とか書いてあったのだが、これを口に入れるなら断食のほうがましと思いながら、一日3回は無理矢理口に流し込んでいた。飽きたらチリソースやカレー粉で味付けしてくださいと書いてあったのだが、何をしても大して変わらない。ある時、同じ受験スクールの先輩(関西人)が、ポン酢を入れたらおいしいで、と教えて下さったので入れてみたら幾分かましになった気はしたがその程度だった。まずいのだが1週間ほぼこれしか食べられないので仕方なく食べ続ける。
中2から高2までの受験生の間、何度このダイエットを繰り返したかわからない。7日間の間は学校に行く電車の中でも授業中も、ぼーっと食べ物のことばかり考えていた。考えていたというより無限に浮かんできた。ただひたすら1週間が過ぎるのを待つだけの地獄のような七日間だが、脂肪が減っているのかどうかは知らないが毎回ある程度体重は減った。
受かった年、高2の1月は確かほぼ1ヶ月全てをこの食生活にしていたと思う。7日間のメニューのうち、果物と野菜とスープだけを食べる最初の三日間がいちばん体重が減るのでその三日間を延々繰り返した。かれこれ3年間母が改良を重ねてくれたのでまずい中でも大分食べやすくなっていたこともあるが、その時はなにかもう感覚がマヒしていて全然辛くなかった。あの境地に達したから合格したような気もする。
このダイエット方法がいいとか悪いとか、それは色々な見方があるから一概には言えないけれども、私としては、オススメはしない。
こんばんは。Twitterいつも見ています。愛教出身ではないですが、愛知で教員をしています。お手紙を書きたいのですが、送り先などはありますか?もしなければまたTwitterやブログにコメントさせていただきます✨